お歳暮は、1年の感謝の気持ちを込めて、日頃お世話になっている方に品物を贈る習慣で、多くの方がお中元と共にこの風習を守られています。しかし、このお歳暮がどの様にして始まったのか、その由来については意外と知られていません。本記事ではこれについて説明したいと思います。お歳暮の始まりは、年の瀬に、嫁いだ娘が実家の仏前にお供えする為や、分家が先祖代々の霊に向けて本家の仏前にお供えするために、実家や本家に供物を届けると言う習慣として始まったものです。
先祖の霊にお供えすると言う意味から、その品物としては塩鮭・するめ・数の子・塩ぶり・魚介類の干物等が送られていました。この習慣が後世になり、年末に帰省できない子供や遠方に住む親戚が、祖先の仏前や年神様に供える供物を本家に贈る形に変化し、そして現在の様に日頃お世話になっている親類や上司などに広く贈られるように変化して行ったと考えられています。現在では、以上の様な由来から変遷を経て、年末に感謝の気持ちを表すために贈る贈り物の意味として使われている歳暮ですが、元々は年の暮れと言う言葉であったものが、お歳暮を贈る風習が広まるにつれて、年末の贈り物の呼び名に変化して定着していったものです。現在では、お歳暮として贈られる品物は多様化していますが、元々の由来と年越しや正月に利用できる食料品が、現在でも高いウエートを占めています。
しかし何も食料品に拘る必要性はなく、先様に喜んでいただける品物なら良いと言えます。お歳暮のことならこちら